規約
VILLA EDUCATION CENTER 規約
(名称)
第1条 この会は,「VILLA EDUCATION CENTER」(通称VEC)と称する。
(事務所)
第2条 この会の事務所は,東京都豊島区高田3-8-5セントラルワセダ101に置く。
(目的)
第3条 この会は,ミャンマー出身者を中心とした在留外国人の日本語支援活動、生活支援活動および、日本語教育に携わる人材の育成を行うことを目的とする。
(活動・事業の種類)
第4条 この会は,前条の目的を達成するために次の事業を実施する。
⑴ 日本語を用いた相互学習活動
⑵ 日本語能力試験、各種資格試験等サポート
⑶ 地域日本語教育・難民に対する日本語教育に携わる人材の養成
⑷ 各種申請書類記入や生活支援サポート
⑸ ミャンマーの公教育に対する支援プロジェクト
⑹ 多文化共生に関連する啓蒙・普及活動
(会員)
第5条 この会の会員は,次の3種類とする。
⑴ 正会員は,この会の目的に賛同し入会した者とする。
⑵ 学生会員は、この会の目的に賛同し入会した学生とする。
⑶ 賛助会員は,この会の事業を賛助するために入会した者とする。
(入会)
第6条 会員として入会しようとする者は、会員1名の紹介により入会を申し込み、入会申込書を事務局へ提出した上で、代表理事ならびに副代表理事の承認を得るものとする。
(会費)
第7条 会員は,年度ごとに以下に定める会費を納入しなければならない。
⑴ 正会員 5,000円
⑵ 学生会員 2,000円
⑶ 賛助会員 3,000円(1口)
2 既納の会費は理由を問わずこれを返還しない。
(退会)
第8条 退会しようとする者は、その意向を文書で事務局に提出し、任意に退会することができる。
2 会員が,次の各号のいずれかに該当するときは,退会したものとみなす。
⑴ 本人が死亡したとき。
⑵ 会費を1年以上納入しないとき。
(役員)
第9条 この会に次の役員を置く。
(1) 代表理事 1名
(2) 副代表理事 1名
(3) 常任理事 2名から4名
(4) 監査役 1名
2 第1項に定める役員は,会員の互選により選出する。
3 役員の任期は,2年とする。ただし,再任を妨げない。
(職務)
第10条 代表理事は,この会を代表し,その業務を統括する。
2 副代表理事は,代表理事を補佐し,これに事故あるとき,又は欠席の時は,その職務を代行する。
3 常任理事は、会の業務を執行する。
4 監査役は,会の業務および財産の状況を監査する。
(解任)
第11条 役員が次の各号のいずれかに該当するときは,総会の議決により,これを解任することができる。
(1) 心身の故障により,職務の執行に堪えられないと認められるとき。
(2) 職務上の義務違反,その他役員としてふさわしくない行為があったとき。
(総会)
第12条 この会の総会は,正会員と学生会員を持って構成し,年に1回開催するものとする。ただし,必要があるときは臨時に開催できるものとする。
2 総会は,以下の事項について議決する。
(1) 規約、事業等の変更
(2) 解散
(3) 事業計画及び収支予算並びにその変更
(4) 事業報告及び収支決算
(5) 理事の選任又は解任
(6) その他会の運営に関する重要事項
3 総会は,正会員、学生会員の過半数の出席がなければ,開会することができない。
総会への出席とは、本人出席、書面出席、委任出席とする。
4 総会の議事は,出席した正会員と学生会員の過半数をもって決し,可否同数のときは,議長の決するところよる。
(議事録)
第13条 総会の議事については,議事録を作成する。
(理事会)
第14条 理事会は理事をもって構成する。
2 理事会は,総会の議決した事項の執行に関する事項及びその他総会の議決を要しない業務の執行に関し,議決する。
(事業報告書及び決算)
第15条 代表理事は,毎事業年度終了後4か月以内に事業報告書,収支計算書を作成し,監査を経て
総会の承認を得なければならない。
(事業年度)
第16条 この会の事業年度は,毎年4月1日に始まり,翌年3月31日に終わる。
(事務局)
第17 条
この会の事務を処理するため,事務局を置く。事務局長は代表理事が会員の中から委嘱することとする。
(委任)
第18条 この規約に定めのない事項は,総会の議決を経て,代表理事が別に定める。
(変更)
第19条 この規約は,総会において,出席者の過半数の承認がなければ変更できない。
附 則
この規約は,「VILLA EDUCATION CENTER」の設立総会の承認を経て、2020年8月26日から施行する。
2022年度
事業計画書
(実施期間:2022年4月1日~2023年3月31日)
▼組織体制
Ⅰ 組織概要
(1)総会 年1度、定時総会を開催し組織の事業計画を吟味し決議する。必要に応じて臨時総会を開催する。
(2)理事会 総会によって選任された役員(理事・監査役)によって構成される。活動上必要な意思決定の議題の取り まとめを行う。
また、監査役は役員の業務執行の状況監査及び組織の財産の監査を行う。
(3)事務局 事務局内の事務作業担当として設置。総務機能を事務局が兼ね備える。
(4)運営スタッフ(レギュラーメンバー) 会員によって構成される。各事業の円滑な運営のために定期的にミーティ ングを行い、決定事項を遂行する。
(5)運営委員会 文化庁の受託事業について、運営委員会を3回開催する(必須要件)。
10名の委員で事業内容、実施状況の確認と改善、評価と結果の分析などを行い、取りまとめる。
Ⅱ 会員制度
正会員 :団体理念に賛同し、運営に参画する会員。総会での議決権を持つ。理事会を構成するメンバーも正会員 より選出される。 年会費 5,000円
学生会員 :団体理念に賛同し、運営に参画する学生とする。総会での議決権を持つ。 年会費 2,000円
賛助会員: 団体の理念に賛同し、組織を資金面でサポートする会員とする。総会での議決権は持たない。
年会費 3,000円(1口)
※特例を認める場合もある。
【理事会】
1.理事会メンバー
代表理事 松尾慎 東京女子大学 教授
副代表理事 チョウチョウソー 株式会社ブライト 代表取締役
常任理事 小瀧雅子 公益社団法人国際日本語普及協会 理事
常任理事 人見泰弘 武蔵大学 准教授
常任理事 三代純平 武蔵野美術大学 准教授
監査役 伊東克洋 東京外国語大学 講師
2.活動方針
理事会は、事業展開していくにあたっての議題や、方向性を見出すなど、今後の活動等への提案事項を吟味し、資料を作成する。また、これらを会員に示し、各活動が円滑に行われるようにする。
また、監査役に対して報告書を提出し、日々の業務監査のための資料を提供する。総会に対しては事業計画・報告、収支予算・報告などの資料を提出する。
3.任期
任期 2022年9月1日~2024年8月31日
▼事業計画
Ⅰ 2022年度方針 (実施期間:2022年4月1日~2023年3月31日)
【事業の重点項目】
1.「生活者としての外国人」に安心して日本語を学ぶことができる機会を提供すること。
2.「生活者としての外国人」の日常生活の質を高め、自己成長につながるような活動を行うこと。
3.「生活者としての外国人」だけではなく、活動に関わる指導者、ビジターなどすべての人が学び合いによって自 己成長し、また、多文化共生社会を形成していく主体となっていくこと。
4.日本語教育に関するオンラインセミナーを開催することによって、広く日本語教育人材、一般市民が「異なる考
えや価値観を持つ他者と協働できる柔軟性」を涵養する機会を提供すること。
5.生活相談を充実させミャンマー出身者の日常生活のサポートを行うこと。
6.関連団体や地域と連携することで、協力体制を整えること。
【組織運営の重点項目】
1.日本語指導者(ファシリテーター)、日本語サポーターなどの安定した人材を確保する。
2.広報活動に力を入れ、新たな参加者、会員を確保する。
3.安定した活動のための助成金を確保する。
Ⅱ 各事業の内容
1.多文化共生社会実現に向けた「学び合い」日本語教育推進プロジェクト
(令和4年度「生活者としての外国人」のための日本語教育事業 地域日本語教育実践プログラム)
受託期間: 2022年5月26日~2023年3月31日
1)日本語支援活動・地域日本語教育人材養成
① 活動名称:VEC 日本語活動 (学び合いを重視した社会参加としての日本語教育)
② 実施体制:松尾慎 佐々木彩乃 五嶋友香 西村愛 澁谷こはる 東樹美和 矢部紬 チョウチョウソー
③ 実施予定期間:2022年4月~2023年3月 毎週日曜日10時~12時
④ 活動場所:東京都豊島区高田3-9-9 ケヤキハウス1F
⑤ 目的:学習者の日本語能力を高め、より十全に社会参加していくことができるようエンパワーメントしていくこ と。すべての参加者(学習者、指導者、ビジター参加者その他)が対等な目線で教育活動に参加し、「教え る」・「教えられる」という非対称的な関係ではなく、「教え合う」・「学び合う」という関係を築き、自 己成長を促すこと。教室活動を通して、日本語教育人材の養成、研修を行うこと。活動に参加することで、 すべての参加者が今日的な社会的課題を自分事として認識すること。
⑥ 今年度目標:幅広い話題を提供し、相互に理解を深め合いながら社会参加への一助となる活動を目指す。
<運営面> ミャンマー出身者への周知活動を積極的に行い、参加者を増やす。
ファシリテーターの安定した確保。
安心して活動が行えるようなコロナウイルス感染防止対策。
⑦ 目標参加人数:50人(ビジター含む)
2)日本語学習支援
① 活動名称: VEC 日本語教室 (生活向上を目指した基礎からの日本語教室)
② 実施体制: 吉村洋子 五嶋友香 西村愛 澁谷こはる 東樹美和 矢部紬 チョウチョウソー (予定)
③ 実施予定期間: 2022年4月~2023年3月 毎週日曜日13時30分~15時30分
④ 活動場所: 東京都豊島区高田3-9-9 ケヤキハウス1F
⑤ 目的:これまで日本語教育機関で日本語を学ぶ機会に恵まれなかった方々が、日本で安定した生活を営むため に、またより社会・地域と密接に関わっていくために、そのような背景を十分理解した上で、生活に必要な
日本語能力を向上させるために効率的、かつ無理のないプログラムで、社会参加につながる学びの場とす ることを目的とする。
➅今年度目標:参加者の生活の質の向上を目指した学びの場をデザインする。
また日本語学習が、今後、安定した在留資格へとつながるように工夫する。
<運営面> ミャンマー出身者へ周知活動を行い、参加者を増やす。
多様なニーズに応えるため、指導者、ボランティアの安定した確保。
安心して活動が行えるようなコロナウイルス感染防止対策。
⑦ 目標参加人数:10人
★文化庁の受託期間外(4月1日~5月下旬)も、1)日本語活動、2)日本語教室は、同様に事業を遂行する。
3)多文化共生に関連する啓蒙・普及活動
① 活動名称:VEC多文化共生プロジェクト(日本語教育の社会的意義を考えるー学び合いから始める多文化共生ー)② 実施体制:松尾慎 吉村洋子 西村愛 東樹美和 ほか
講師:人見泰弘 新居みどり 三代純平 山崎哲 飛田勘文 石澤徹 (予定)
③ 実施予定回数:計6回
④ 活動場所:オンライン6回 (対面1回(予定))
⑤ 目的:日本語教育関係者はもちろん多文化共生に興味、関心を持つ一般市民に向けて
「生活者としての外国人」の背景や多様性、また、社会の中に置かれた状況を理解する 場を提供する。そ れによって、「生活者としての外国人」とその他の市民が対等な目線で共に生きることができる社会づくり
の一歩となることを目指す。
⑥ 今年度目標:VEC会員の人的リソースを活かし、日本語教育・多文化共生について、幅広い層に啓蒙活動を展開し
ていく。
<運営面> 運営スタッフの確保。広報周知活動の充実。オンラインシステムの整備。
⑦ 目標延べ参加人数:500人
2.生活支援活動
① 活動名称:VEC生活支援プロジェクト
② 実施体制:松尾慎 森田茂 矢部明浩 𠮷村洋子 チョウチョウソー ほか(予定)
③ 実施予定期間:2022年4月~2023年3月
在留資格(ビザ)などの相談・行政書士が対応 毎月第2・4日曜日 16:00~18:00
労働に関する相談・労働組合スタッフが対応 毎月第2日曜日 16:00~18:00
その他の相談・日本語教師・学生等が対応 毎週日曜日 13:00~16:00
④ 活動場所: 東京都豊島区高田3-9-9 ケヤキハウス1Fほか
⑤ 目的:ミャンマー出身者の生活相談に幅広く対応する。在留資格に関して、また労働相談は専門スタッフが、
また各種申請書類の記入補助、ワクチン接種の申込などは日本語指導者が対応し、生活の見守りの場とし ての役割を果たす。
⑥ 今年度目標:ニーズの把握。関連団体との連携強化。
<運営面> 生活支援活動の周知広報を積極的に行う。
スタッフの確保ならびに専門知識を持った支援者の確保。
助成金の確保。
⑦ 目標延べ相談者数:40人
3.ミャンマーの公教育に対する支援プロジェクト
2022年度も、クーデターにより、現地でのセミナー開催の見通しが立たず中止。
今後は、どのような支援が出来るかを検討していく。
4.VECセミナー(文化庁受託事業の対象以外のセミナー)
① 活動名称:VECスペシャルセミナー
② 実施体制:松尾慎 𠮷村洋子 西村愛 東樹美和 ほか
③ 実施予定回数:年間1回(予定)
④ 活動場所:オンライン
⑤ 目的:VECならではのミャンマーの情勢を伝えるセミナーや日本語教育、多文化社会に関連したテーマを設定し、情報発信を目指す。
⑥ 今年度目標:文化庁受託事業の枠にとらわれず、発信が必要と思われるテーマを設定し,開催する。
<運営面> 講師、運営スタッフの確保。
一般から参加費を徴収し、収益はミャンマー支援の寄付とする(予定)
⑦ 目標延べ参加人数:150人